- 出版者
- 情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告. 自然言語処理研究会報告
- 巻号頁・発行日
- vol.78, no.9, pp.65-72, 1990-07-19
最も簡単な表現形式をもつ名詞述語文の意味解釈手続きを具体的に提案する.名詞述語文を理解する際には,モジュール的ではあるが,適用順序に柔軟性のある数個の手続きが適用されると考える.また,各手続きごとに,適用時に参照するいくつかの知識源も想定している.このうち,語彙知識には,ネットワーク的表現を採用している.このような手続きを考えることで,既知の名詞から作られる名詞述語文すべての意味解釈の分岐を考えることができる.とくに,"文字通り"の解釈や隠喩的解釈,"うなぎ"文的解釈などの違いを明確に区別できる.なお,これらの手続きの内容や適用方法は,文脈を存在を考慮し,一般化されている。We propose semantic procedures in understanding Japanese noun-predicate sentences.These procedures have module-like characteristics but their adpoted order is flexible. Each procedure uses specific knowledge basis such as lexical knowledge. The lexical knowledge is represented in a network fashion. Using such procedures and knowledge basis, we can allocate all of the interpretations of Japanese noun-predicate sentences into "literal" interpretations, "metaphorical" interpretations, "UNAGI-BUN" interpretations, and so on.