- 出版者
- [東北農業試験研究協議会]
- 雑誌
- 東北農業研究 (ISSN:03886727)
- 巻号頁・発行日
- no.55, pp.11-12, 2002-12
宮城県では近年移植期が4月末から5月始めの連休に集中するようになって、出穂期が早まり登熟期が夏季の高温に遭遇し産米の品質が不安定になっている。このため、5月中旬以降に移植して、登熟期の高温を回避することを推奨している。この作期のものを宮城県では「晩期栽培」と言っている。2001年は、「晩期栽培」を行っている主要品種の減数分裂期前頃から気温は平年より低くなり、さらに低温が継続するとの予報もあり、「晩期栽培」を行ったものに集中的な障害不稔の多発が危惧された。そこで、主として、「晩期栽培」を行った本県主要品種について出穂日別に不稔発生状況を調査したのでその結果を報告する。