- 出版者
- [東北農業試験研究協議会]
- 雑誌
- 東北農業研究 (ISSN:03886727)
- 巻号頁・発行日
- no.56, pp.171-172, 2003-12
オウトウは通常の冷蔵施設を用いた貯蔵では鮮度保持期間が短いため、品種の組み合わせや加温ハウス栽培等を組み合わせて出荷時期を前進させることで販売期間の拡大が行われているが、7〜8月の観光客等への対応については、晩生の良食味品種'紅秀峰'が収穫される7月中旬が晩限となっており、それ以降の需要に対応できていない。7月中旬以降は、学校の夏休みやお盆期間の帰省、各地で開催される夏祭りなど、県外からの来客が多く、この時期に山形特産の「さくらんぼ」を供給できれば消費の拡大とともに、山形のイメージアップにも効果が高いものと考えられる。そこで、筆者等は雪むろを利用した場合のオウトウ果実の長期貯蔵について検討したので報告する。