著者
内田 貴久1 2 港 隆史 石黒 浩1 2
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

本研究の目的は,雑談のような非タスク指向型対話において,ユーザの対話意欲を喚起する対話アンドロイドの構築である.人間の対話意欲をかき立てるためには,主観的な意見を述べることが効果的であるとされている.しかし,ユーザは対話アンドロイドが主観的な意見を述べることに対して不自然さを感じる場合がある.本研究では,ユーザがアンドロイドが主観的意見を述べることに不自然さを感じるのは,その主観的意見を持つに至る理由となる,アンドロイドの能力に関する背景情報が欠落しているためであるという仮説を立てた.実験の結果,アンドロイドが話者の場合は共通基盤を形成した上で意見を述べないと,意見を持つことに不自然な印象を与える傾向にあることが示された.つまり,アンドロイドが主観的意見を述べる場合,その意見を持つに至る背景である共通基盤を形成することが,アンドロイドが主観的な意見を述べることの不自然さを解消する傾向にあることが示唆された.

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「背景を語ること」の定義が必要かなと思う(あと「想い出は結晶の中に」にあった「話し言葉としては不自然」って問題もちょっと感じるが) https://t.co/2ixThtFDxR #JSAI2018

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