著者
オースチン オーエル
出版者
The Ornithological Society of Japan
雑誌
(ISSN:00409480)
巻号頁・発行日
vol.12, no.59, pp.262-267, 1949-12-20 (Released:2009-02-26)
被引用文献数
1

筆者は1947年5月に3週間大島より青ケ島迄の伊豆七島の主島全部を訪れ又1949年4月には最南端の想婦岩から北は鵜渡根島迄を視察する事が出來た。各島の鳥類は人爲的干渉が少い爲日本本土に於けるより遙かに其數多く且入を恐れない。然し大島,新島,八丈島には第二次世界大戰中強力な守備隊が置かれた爲他の島より鳥類が少い。青ケ島の鳥類は良く保存されて居てアメリカに於けると變りない。即ち此の島ではカラスバトやアカコツコは庭先に普通に見られる鳥なのである。三宅島に1939年に輸入されたコジュケイは今や至る處に多い。種類別の記事は日本鳥類目録第3版及び山階氏の論文(「鳥」1942)に示された伊豆ま七島産鳥類の上に追加又は變更を要すると思はれる17種に關してのみ記載した。