著者
辻 健一郎 クンチョロ ドゥイ チャヒョ 渡邊 拓也 小野寺 紀明 猿渡 正俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.87, no.9, pp.686-695, 2004-09-01
被引用文献数
6

半導体光増幅器(SOA)の相互利得変調(XGM)を用いた全光波長変換法において,応答速度の改善やパターン効果の低減方法として,CWのアシスト光を用いたSOAの利得回復時間を早める方法が検討されている.アシスト光はSOAの利得曲線上の透明波長に入力することで,SOAの利得低下を抑えつつ効果的にキャリヤの回復を早めることができる.しかしながら,SOAの透明波長はSOA内部のキャリヤ密度とその分布によって変化するため,最適な条件は,入射光の波長,強度,伝搬方向等,SOAの動作条件に大きく影響されると思われる.本論文ではアシスト光の波長や伝搬方向がSOAの応答速度にどのような影響を与えるかを,理論的及び実験的に調べ,最適なアシスト光の条件を検討した.