- 著者
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斉藤 浩一
サイトウ コウイチ
Koichi Saito
- 雑誌
- 東京情報大学研究論集
- 巻号頁・発行日
- vol.7, no.2, pp.1-9, 2004-02-20
本稿では、まずキリスト教圏における「妬み」とわが国の特性を聖書と古事記から考察し、どのような存在として捉えられ、変遷を経てきたか、「妬み」と「嫉妬」の混迷に係わる問題を考察する。さらに、わが国における「妬み」の封印と官僚制の問題を指摘する。最後に、「妬み」が問題となる今日的意義を再確認する。以上から、わが国における「妬み」の病理性を明らかにし、それを低減する教育上の提言を行うものである。