著者
森島 龍司 サロ ヘイッキ 大槻 圭史
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会秋季講演会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.43-43, 2006

本研究では、土星リングの熱輻射を古典的放射輸送に基づいてモデル化をした。モデルには、リング粒子の自転速度の鉛直方向依存性と、リング粒子の鉛直運動による熱輸送を考慮した。粒子はbimodal分布を仮定し、大きい粒子は自転は遅く、軌道傾斜角は小さいのに対し、小さい粒子は高速自転をして、軌道傾斜角は大きいとした。本モデルは、地上観測とカッシーニの観測結果の両方をうまく再現でき、小さい粒子が占める断面積の割合はA,B,Cリングにおいて、0.5,0.2,0.5であることが分かった。