- 著者
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小宮 元晃
柴田 昌三
神埼 護
渡辺 弘之
サン ファン ミン
ナム ブー タン
- 出版者
- 応用森林学会
- 雑誌
- 森林応用研究 (ISSN:13429493)
- 巻号頁・発行日
- vol.10, no.1, pp.55-61, 2001-03-20
株立ち型のタケ(Dendrocalamus membranaceus)は北ベトナムにおいて重要な造林種のひとつにあげられている。この竹林の適正な管理方法を示すために,2大産地のタインホアとフートにおいて地上部現存量と新竹生産量を調べた。調査はタインホアとフートにおいて,林齢2〜21年の林分の中からそれぞれ7林分と6林分,計13林分を選んで行った。その年の伐採開始前の各林分に400m^2の調査区を設置し,稈の齢,サイズなどの調査を行った。さらに標本竹として各齢階と直径階から計8〜10本を選び,地上部現存量を推定するために稈のサイズと稈,枝,葉の乾重との間の相対成長式を作成した。また1年生の竹より新竹生産量を推定した。現行の管理法による林齢10年を超える林分での地上部現存量は約39ton/haで,林齢6年を超える林分での新竹生産量は約12ton/ha/年で安定的に推移していくものと思われた。