著者
スクラム実験機検討グループ Scramjet Flight Test Study Group
出版者
航空宇宙技術研究所
雑誌
航空宇宙技術研究所資料 = Technical Memorandum of National Aerospace Laboratory (ISSN:04522982)
巻号頁・発行日
vol.662, pp.1冊, 1994-02

スクラムジェットエンジの研究開発において、飛行試験は地上試験および計算機シミュレーションと同様に重要である。空気取り入れ口流の淀み点の超高温度および圧力は、地上試験装置では作り得ず飛行試験で達成できる。それで飛行試験はシミュレータプログラムの検証に用いられる。種種の技術的問題解決手段として、次の3シリーズの飛行試験を提案する。フェーズ0:ロケットブースタの先端に単段縮尺エンジンモジュールを取り付けた飛行試験システムの構築、およびこのシステムを用いた地上試験結果との比較検討。フェーズ1:マッハ数10における統合化エンジンエアフレームの影響試験。フェーズ2:マッハ数16における実物大エンジンモジュールのスケール効果調査試験。以上の3フェーズにわたる試験機およびエンジンの概念設計研究を行った。