- 著者
-
平川 眞規子
福田 倫子
成田 奈緒子
岡本 能里子
平川 八尋
マシューズ ジョン
細井 洋伸
スネイプ ニール
- 出版者
- 文教大学
- 雑誌
- 基盤研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2010-04-01
本研究は第二言語(L2)の習得が及ぼす第一言語(L1)への影響、L1の喪失、L2の習得や喪失に関わる要因を明らかにし、学習者の言語発達を促進する教育へ応用することを目的とした。主な成果は3点ある。1)日本在住の外国籍の子どものL1の喪失に関しては、認知能力において伸びた生徒と減少した生徒がいた。L2の言語能力は概ね中国語話者の伸びが高く、タガログ語話者には個人差があった。2)英語圏からの帰国児童・生徒の音声や文法については、L2の喪失は観察されなかった。3)日英語の音声や文法の習得に及ぼすL1の影響については、日本人とスペイン人の英語学習者、米国人と中国人の日本語学習者に母語の影響が見られた。