著者
ダベンポート アンジェラ
出版者
東京女子大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

研究の目的:ロンドン・ブライドウェル救貧・矯正院の法廷記録(4巻[1598年]~5巻[1610年])のデータベース化をすること。オンラインデータベースを使った初期近代英国文学・文化研究/シェイクスピア研究の促進。および、人文学者がオンラインデータベースを自ら作成するという研究分野を促進するデジタル・ヒューマニティーズの分野に貢献すること。実績1.エリザベス朝の手書きの法廷記録を自動的に書き起こすソフトウェアを作成する課題に関していうと、現段階では作成不可能であることがリサーチの結果明確になり、当研究を通して開発の一歩を踏めるというところまでも至らなかったが、日本や中国、ヨーロッパにおいて、同様のリサーチを進めている研究者達との情報交換を通して、少しずつ進んでいること、さらには将来的な開発につながる情報を得ることができた。2.既に書籍にあがっている法廷記録のテキストを収集し書き起こし、自分で書き起こした記録と合わせて記録集の一部を電子化し、簡単な検索機能をつけた。3.2014年に立ち上げた研究グループEarly Modern Digital Humanities: Japanのオーガナイザーとして積極的に活動を行った。6月と9月にデジタル・ヒューマニティーズに関するセミナーを開催。8月には国会図書館において招待講演も行った。また、9月に京都で開催されたデジタル・ヒューマニティーズの国際学会にも参加して国内外の同様の研究を行っている研究者達とネットワークを築いた。4.研究グループEarly Modern Digital Humanities: Japanの組織を堅固なものにするべくメンバーを集めた。また、ウェブページの充実を図り、情報を発信した。