著者
ディソン アニエス
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

今日のフランス詩の包括的な外観図を描き、その主要な内容上および形式上の特徴を捉え、文学における「超現代」という概念を定義することができた。本研究の目的は、超現代詩が逆説的にも古典的な詩をモデルとする(ジャック・ルーボーは日本の中世詩を取り込んでいる)一方で、バイリンガリズム(関口涼子)、映像および写真(S・ドッペルト、A・ポルチュガル)、先端的な科学的知見(細胞生物学、環境学、植物学)などを詩の素材として導入しているという点を強調することにあった。