著者
バーガー デービッド
出版者
聖学院大学
雑誌
聖学院大学論叢 (ISSN:09152539)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.29-46, 2004-03-25

2002年12月5日に米国の上院の多数である共和党の院内総務トレント・ットはサウスカロライナ州の米国上院議員ストロム サーモンドの100歳の誕生祝いで次の発言をした:「ストロム サーモンドは大統領に立候補した時,我々は彼に投票をした。…そして,もし国の皆が我々のようにしたならば,こんなに沢山の問題がこのように長年続かなかっただろう。」この発言によってロットはサーモンド氏が当時擁護した人種分離の立場を支持していると広く解釈された。結果として,ロットが謝ることとなり,最終的に,ロットは共和党の院内総務を辞任することになった。この論文は社会語用論の観点から,異文化間発話行為実現企画(CCSARP)が創り出した手引書を利用しながら,ロットの謝罪を分析し,それがなぜ批判者を納得させなかったかを判断している。