著者
フラハティ 陸 橋田 朋子
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2020論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.69-74, 2020-08-22

本研究はタンポポの冠毛を帯電させることで,立つ・飛ぶ・横たわるといった重力に抗う振る舞いを可能とし,冠毛が生きているように感じさせる仕組みである.従来の,重力に抗う動きにより生命性感じさせる仕組みの多くは人工的な素材や機構を用い,単体での動作を想定している.提案手法は自然素材である冠毛を用いて重力に抗う動きを実現し,さらに複数の冠毛の振る舞いを制御することで群れのように感じさせる.複数の冠毛を帯電させるための2枚の電極板の間隔を調整することで,自律的な動き(個体性)と同時的な動き(協調性)のバランスが多様な群れの在り方も可能とした.