著者
スルダノヴィッチ イレーナ ベケシュ アンドレイ 仁科 喜久子
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.142, pp.69-79, 2009 (Released:2017-04-25)
参考文献数
18

従来,日本語教育における語彙や文法のシラバスは教師や教材の作成者の直感と経験に基づいて作成されることが多かった。本稿は日本語教育へのコーパスの応用を考え,複数のコーパスに基づいた語彙シラバス作成の妥当性と可能性を探る。分析結果に基づいて,学習者の目的とコーパスの種類との関連,また項目の導入段階と適切なコーパスにおける項目の頻度との関連を考慮したシラバス作成方法を提案する。その一例として,推量副詞と文末モダリティの共起を取りあげ,複数のコーパスの中から,抽出した語および共起表現とその頻度・重要度を比較検討することで,従来のシラバス項目を改善することを提案する。