著者
ボルジギン 呼斯勒 ミャグマルサムボー G. ウルズィードゥーレン S.
出版者
昭和女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、現地調査と文献研究の両面からハルハ河・ノモンハン戦争(ノモンハン事件)をめぐる中ソ、中モ交渉の真相を考証することを目的とした。モンゴル、ロシア、台湾、中国、日本の諸公文書館、図書館に所蔵されている、これまで使われてこなかった諸史料や聞き取り調査で得られた成果に基づき、中国政府がソ連・モンゴル連合軍のノモンハンでの対日本・満洲国軍との戦いを拡大させるため、いかにソ連、外モンゴル政府を説得したか、いかにアメリカ、ドイツ、イギリス政府に働きかけたかについて検討するとともに、同戦争における中国の対ソ、対日諜報活動や、当時のドイツ政府の同戦争に対する立場とその対応などを明らかにした。