著者
ポン・ヴェン・キェン 屋井 鉄雄
出版者
一般財団法人 運輸総合研究所
雑誌
運輸政策研究 (ISSN:13443348)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.2-14, 2016

<p>本研究の目的は,プノンペンで新たに導入されたバスを対象に,パラトランジット運転者がバスをどう受け入れるかと,端末交通としての事業運営の意向を明らかにすることである.運営企業であるMotodopsとRemorksの運転者へのインタビュー調査結果を用いて構造方程式を構築した結果,端末交通としての事業運営に対して,Motodops運転者はバスをどう受容するかに関わらず前向きである一方,Remorks運転者は生計への悪影響の恐れから後ろ向きであることが明らかになった.これを踏まえ,端末交通への参加を促すためのパラトランジットへの規制についても考察した.</p>