著者
廣川 直 モーザー ゲーオグ
出版者
北陸先端科学技術大学院大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2008

探索やソートアルゴリズムを開発したとき、「入力の大きさに対しどれくらいの速度(ステップ数)で動作するか」という自然な疑問が生じる。現在に至るまで時間的計算量は、プログラムごとに手作業で解析するものと認識されていた。本研究では、関数型プログラムの計算モデルである項書き換え系に対して、解析を自動化する強力な理論を構築した。さらにそれに基づく計算量自動解析ツールを実装した。既存手法との比較実験を行った結果、解析精度の劇的な向上が確認された。