著者
ユン ヒスク 周 豪慎 本間 格
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.524, 2005

トリブロックコポリマーを鋳型とし、リン酸塩を結晶生成・成長の抑制剤として用いることにより、自立型メソポーラスチタニア厚膜(_から_90μm)の合成に成功した。得られた膜は透明であり、330m<SUP>2</SUP>g<SUP>-1</SUP>の比表面積とアナターゼ型チタニアナノ結晶を有していた。高湿度および低温でのエージング処理は、メソポーラスチタニア自立膜の透明性および連続性を向上させる効果があった。また、リン酸塩の添加は、チタニア結晶の生成および成長を抑制する効果が認められ、チタニア自立膜のメソ構造特性の改善効果が見られた。電気化学特性評価により、メソポーラスチタニア自立膜は良好なサイクル特性および高出力電極特性を有することが確認できた。