- 著者
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村上 存
リュウ メイ チェン
柳澤 秀吉
- 出版者
- 日本デザイン学会
- 雑誌
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
- 巻号頁・発行日
- vol.53, pp.126, 2006
アフォーダンスとは,事物をどのように使うことができるかを決定する最も基礎的な特徴であり,人間に対してその事物をどう使えばよいかの手がかりを与える.一方,機械設計やCADの分野では,フィーチャという概念が用いられている.フィーチャは,ある条件を満たすように人工物を設計したり,ある観点(機能,加工法など)に基づき人工物を分析することに使用される.本研究の目的は,人工物の設計,デザインに関係するアフォーダンスを発現する属性のまとまりをアフォーダンス・フィーチャとして定式化することである.人がある形状や構造を見てどう操作しようと思うかの要因の一つとして,様々な形状,構造について過去に経験,見聞した物理現象を仮定する(曲げようとして曲がった,曲がらなかった,細い枝は風でたわむが太い枝はたわまない,等).そこで本研究ではまず,形状のさまざまな属性と,人間がその形状を見てどのように操作しようと思うかの関係を,実験,アンケートにより抽出する.さらに,その関係の理由を物理現象で説明することを試みる.