著者
七條 文雄
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.342-349, 2014

2010 年の iPad の登場以来, たくさんの App が開発されている。著者は, iPad を利用して, 高次脳機能障害の分野への様々な臨床応用を試みてきた。この論文では, 著者の経験から様々な iPad の活用法を紹介した。<br>  1. 病状説明にiPad を利用すると, 互いの顔を見ながらの会話が可能となる。<br>  2. 様々な動画の保存媒体として iPad を利用すると, モバイル型のビデオモニターとして, ベッドサイドで動画をみることが可能となる。<br>  3. データベース App として, FileMaker Go 13 を利用すると iPad でデータベースの操作が可能となる。<br>  4. その他の活用法の紹介。iPad は, Talking Aid, 失語症のスクリーニング器具, 失語症の訓練器具, 嚥下障害の説明器具, 角度測定器具, 半側空間無視のチェック器具などにも利用可能である。<br>  5. iTunes Store や Yahoo! JAPAN を利用した App の探索方法を紹介した。