- 著者
-
三上 洋平
- 出版者
- 慶應義塾大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2010
申請者らは、炎症性腸疾患の炎症部位で腸炎惹起性CD4+メモリーT細胞のクローン間競合(clonal competition)により病態形成がなされていると仮説し、以下の項目を示した。(1)炎症惹起性メモリーT細胞間のTh1/Th17干渉現象の存在と病態形成への寄与(2)腸炎状態で、腸管内でTh17→Th17/Th1→Th1(Alternative)という分化経路の存在(3)制御性T細胞はこのAlternative pathwayを抑制する事以上よりAlternative pathwayの阻害が新規治療標的の候補であると考えられた。