著者
三好 美織
出版者
広島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では,これからの社会を生きる児童・生徒が,理科教育において身に付けるべき科学的教養の内実と,理科の授業においてそれをいかに育成していくか,具体的な指導方略と習得状況を評価するための方法,評価規準を検討した。理科教育において科学的教養を育成し評価するにあたり,学習内容に則して科学的教養の具体を設定すること,知識,能力,態度などを総合して発揮することのできる文脈の中で,問題解決や探究活動など児童・生徒の実際的活動を通して科学的教養の育成を図ること,などが求められる。今後の課題として,教師の指導能力の向上のため,学習課題や実践事例の収集など,教員の支援体制の構築が必要になると考えられる。
著者
三好 美織
出版者
広島大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

科学的素養の内実は、科学そのものの知識のみならず、現実社会で必要とされる問題解決や科学的手続きに関わる能力と態度をも含むものであり、それらを総合的に運用することのできるコンピテンスとして捉えられる。学校教育において科学的素養を育成するために、小学校から高等学校まで方向性を一にした一貫性あるカリキュラムの作成、評価規準の具体化、実際的で多様な文脈を基盤とした児童・生徒を主体とする探究的な学習活動の導入、及び教員に対する情報提供と支援が必要である。また、学際的な学びを実現するため、既存の教科の枠組みをこえた新たなカリキュラムを検討する必要がある