著者
三宅 亙 陣 英克
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.181, pp.33-35, 2009-08-21
参考文献数
6

GPS受信網の整備とデータの早期公開により、電離圏全電子数(TEC)の定常的なモニタリングが可能となっている.情報通信研究機構では、GEONETデータから迅速にTECを導出するシステムを開発し、日本上空の電離圏の定常的な監視に利用している.この監視システムは、電離圏嵐をはじめとするさまざまな電離圏じょう乱の発生・発達・衰退をモニターするのに優れ、きわめて有効である。現在は太陽活動が低調で、大きなじょう乱現象は起きていないが、次期太陽活動極大期において、その活躍が期待される.このリアルタイムTECのプロットは、http://wdc.nict.go.jp/IONO/index.htmlにて公開されている.