著者
三宅 峰 大本 義正 西田 豊明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.72, pp.335-336, 2010-03-08
参考文献数
5

主人の代わりにスケジュール調整や交渉を行うマネージャエージェントの実現を目指している.一般に交渉の判断材料として,単に主人の実益だけでなく,丁寧さのような相手の性格や信頼性,主人の好みなどの複雑な要素があるが,人が交渉する際にどんな要素を考慮するかは状況に依存しており,詳細には検討されてこなかった.そこで本研究では,マネージャエージェント実現への第一歩として,交渉の際に丁寧さのような性格を人がどの程度考慮に入れているのか検証することを目標とする.そのために,テニスのタッグパートナーの選択交渉をタスクとし,交渉相手のエージェントに強さと丁寧さ,信頼性のパラメータを設定して実験を行い,アンケートとコンジョイント分析を用いて各パラメータの交渉への影響を検討した.その結果,丁寧さと信頼性は強さと同程度に考慮されていることがわかった.
著者
大本 義正 三宅 峰 箭内 亮太 西田 豊明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

特定の対象への選好構造を推定することは、人間の意志決定を助ける際に重要な手がかりとなる。このような選好構造は、検討を重ねることで変化していくことが考えられる。本研究は、検討の中で変化するユーザの選好構造を、生理指標や非言語情報によって推定しながら意志決定を助けるシステムの開発を目指した。実験の結果、開発したシステムを利用した場合の方が最終的な意志決定に対する満足度が有意に高いことが示された。