著者
三沢 岳志 今井 雅子 井本 美子 前田 耕一 矢部 悟
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.74-79, 2021-02-01 (Released:2021-02-01)

本研究は自転車部品業界で世界トップ企業のS社を選び,その知的財産戦略を明らかにすることを目的にした。S社は自転車部品業界で世界的に圧倒的なシェアを持つことと,自転車部品の組み合わせであるコンポーネントは独自のものを提供しながら,その外部インターフェースは公開されていることから「自転車界のインテル」と言われている。しかし調査するとビジネスモデルも知財戦略もインテル社とは異なる。また,自転車業界がEバイクに急速に移行する中,S社は後発でありながら,Eバイクのコンポーネントでも一定のシェアを確保している。そこでS社の自転車部品におけるトップシェア獲得と,Eバイク市場への参入における知財戦略の研究を行った。
著者
三沢 岳志 砂原 めぐみ 田村 隆生 三橋 敬憲 矢部 悟
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.94-98, 2019-02-01 (Released:2019-02-01)

技術戦略や事業戦略を策定する上で重要であるコア技術について,技術情報を用いて特定する手法を開発した。対象企業の特許情報からFIを技術区分として生存特許シェアと自社引用比率を用いてコア技術領域を絞り込み,テキストマイニングでその候補を抽出した後,非特許情報を使って具体的にコア技術を特定する。最後に論文や雑誌,Webなどの広範な非特許情報を用いてコア技術の検証を行う。コア技術の抽出及び特定の手法としては,技術や特許に詳しくないスタッフでも利用可能と考えられることから有用な方法であると考える。さらに,この手法を使う際に留意すべき点も検討した。
著者
井本 美子 今井 雅子 前田 耕一 三沢 岳志 矢部 悟
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第17回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.1-6, 2020 (Released:2020-06-19)

グローバルに活躍する企業は競合企業と戦うために、事業方針に沿った知的財産戦略を持っていると思われる。本研究は、経済産業省が独自の分野で世界のトップを走る企業をまとめた「グローバルニッチトップ企業100選」の中から自転車部品業界で世界トップのS社を選び、その知的財産戦略を明らかにすることを目的にした。S社は自転車部品業界で世界的に圧倒的なシェア(約85%)を持つことと、自転車部品の組み合わせであるコンポーネントは独自でありながら、その外部インターフェースが公開されていることから「自転車界のインテル」と言われている。しかし調査をするとビジネスモデルも知財戦略もインテルとは異なる。また、ヨーロッパを中心に自転車業界がEバイクに急速に移行する中、S社は後発でありながら、Eバイクのコンポーネントでも一定のシェアを確保している。そこでS社の自転車部品におけるトップシェア獲得と、Eバイク市場への参入における知財戦略を一部でも読み解くべく研究を行った。
著者
今井 雅子 高橋 礼恵 戸田 智美 三沢 岳志 源栄 克則
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.34-40, 2020-01-01 (Released:2020-01-01)

本研究では,投資ファンドとして先端技術を持つ投資先を選定するという設定のもと,社会課題を解決するための先端技術の中から,技術革新や市場拡大が期待される家庭用サービスロボットに着目し,技術動向分析および技術動向予測を行った。これらの情報と研究メンバーの想像する将来の生活から,ニーズはあるが,現在製品が普及していない家庭用調理ロボットを2030年製品化のターゲットとして選択した。この家庭用調理ロボットについて,理想とする将来像と現状の技術とのギャップから,把持技術,安全技術,味のデジタル化技術をキー技術として特定し,これらの技術において先端技術をもつベンチャーを探索し,最終的に2社を投資先として選定した。
著者
三沢 岳志 小池 秀雄 小林 和人
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第16回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.73-77, 2019 (Released:2019-06-14)

特許出願の件数の推移は、その特許出願が技術的に関連する製品の出荷台数推移や製品のライフサイクルステージと大きな相関を持つことが考えられる。本稿では、明細書にその応用製品が記載された特許出願の件数推移とその将来予測、製品コア技術の特許出願件数推移とその将来予測から、製品の将来の出荷台数を予測することで、製品ライフサイクルステージの特定が可能であることを示す。なお予測の基本方式としては、それぞれの特許出願件数推移にBassモデルによる近似式を適用した。現状では市場の状況の事後的な把握でしか確認することのできない製品ライフサイクルステージを、知的財産の情報に基づいて予測できれば、知的財産戦略の立案にも有効であるとともに、事業戦略の転換時期の決定においても参考にもなるものと考える。
著者
戸田 智美 今井 雅子 高橋 礼恵 三沢 岳志 源栄 克則
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第16回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.1-6, 2019 (Released:2019-06-14)

本研究では、投資ファンドとして先端技術を持つ投資先を選定するという設定の下、社会課題を解決するための先端技術の中から、技術革新や市場拡大が期待される家庭用サービスロボットに着目し、技術動向分析および技術動向予測を行った。これらの情報と研究メンバーの想像する将来の生活から、ニーズはあるが、現在製品が普及していない家庭用調理ロボットを2030年製品化のターゲットとして選択した。家庭用調理ロボットについて、理想とする将来像と現状の技術とのギャップから、把持技術、安全技術、味のデジタル化技術をキー技術として特定し、これらの技術において先端技術をもつベンチャーを探索し、最終的に2社を投資先として選定した。
著者
三沢 岳志 砂原 めぐみ 田村 隆生 三橋 敬憲 矢部 悟
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第15回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.13-18, 2018 (Released:2018-06-22)

技術戦略や事業戦略を策定する上で重要であるコア技術について、技術情報を用いて特定する手法を開発した。対象企業の特許情報からFIを技術区分としてコア技術領域を絞り込み、テキストマイニングでその候補を抽出した後、非特許情報を使って具体的にコア技術を特定する。具体的には、まず特許情報からFI内での生存出願シェアと自社引用比率を用いて絞り込みを行う。その後、当該FI内の特許出願明細書中の課題に着目してテキストマイニングを行うことにより、技術課題を抽出する。その上でFIと技術課題からコア技術を特定していく。最後に論文や雑誌、Webなどの広範な非特許情報を用いてコア技術の検証を行う。コア技術の抽出及び特定の手法としては、技術や特許に詳しくないスタッフでも利用可能と考えられることから有用な方法であると考える。さらに、この手法を使う際に留意すべき点も検討した。