著者
瀬戸 恵美 丸山 英子 篠原 千寿 内藤 綾子 玉井 琴江 越 由香里 三津 加代子 神田 史歩
出版者
信州大学医学部附属病院看護部
雑誌
信州大学医学部附属病院看護研究集録 (ISSN:13433059)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.32-35, 2011-03

リンパ浮腫とはリンパ管の働きが何らかの原因で障害され、皮膚組織に体液が貯留して生じる局所性のむくみのこと言う。リンパ浮腫の患者は全国で1 万人から1万3000人と言われ、年々増加している。続発性と原発性に分類され、続発性の主な元疾患はリンパ節郭清を伴う婦人科がん、乳がん、頭頸部がん、前立腺がんなどであり、手術や放射線療去が誘因で発症する。主に一側だけがむくむが命に関わることはない。しかし、放置することで症状は進行し、日常生活もかなり妨げられる。私たちは2008年11月からリンパ浮腫サポートチームとして活動している。私たちがリンパ浮腫診療の窓口を開設するまでにどのような活動をしてきたかを報告する。