著者
三浦 浩喜
出版者
福島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究は、学校における芸術教育の危機といわれている今日、IT技術と学校空間を利用し、児童美術文化の再生をしようとする実践研究である。まず、イタリア、レッジョ・エミリア市の調査においては、企業や自治体、海外との連携の重要性が明かとなった。次に、わが国における学校空間を利用した実践は80年代に大きく広がり、90年代に縮小したものの、各地にユニークな実践が存在したことが明らかとなった。また、学校との実際のコラボレーションにおいては、福島市桜の聖母小学校、須賀川市白方小学校、三春町立岩江小学校、伊達市立保原小学校などとプロジェクトを展開し、いずれも成功させることができた。