著者
三浦 高志 熊岡 忍 松本 建太 下村 孝光
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. D-II (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.608-618, 2004-02-01
参考文献数
11
被引用文献数
1

本論文は,適応的直交変換によるベクトル量子化において,ベクトル探索を高速化する方法を提案する.高速化の原理は,誤差ベクトルをより次元の低いベクトルに分割してから量子化を行う,積符号技術である.ベクトルの次元が低くなれば,同じ近似利得を与える辞書サイズが小さくなるので,候補ベクトル数が減少してベクトル探索が高速化される.また,辞書ベクトルを先頭要素の降順にソートしておき,誤差ベクトルの先頭要素値から直接的に候補ベクトルの範囲を限定して候補ベクトル数を削減する方法及び誤差ベクトルの画品質と目標画品質との差によって最適なサイズの辞書に切り換える方法を追加した.提案方式の有効性は数値実験により検証される.
著者
三浦 高志 板垣 史彦 横山 昭彦 山口 百恵
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.85, no.11, pp.1672-1682, 2002-11-01
被引用文献数
2

本論文は,適応的直交変換によるベクトル量子化において,ベクトル探索を高速化する方法を提案する.高速化の原理は,符号化対象ベクトルの近似に適した辞書ベクトルの探索範囲を絞り込むことで比較回数を削減する方式である.絞込みは,辞書ベクトルを複数の基準ベクトルとの角度の昇順にあらかじめソートしておき,符号化対象ベクトルと基準ベクトルとの角度から近似に適したベクトルの位置を推定し,推定された位置周辺のベクトルだけを候補ベクトルとすることで行われる.また,提案方式の有効性は数値実験により検証される.
著者
三浦 高志 板垣 史彦 村上 聡 川島 深雪
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.82, no.11, pp.2169-2174, 1999-11-25
被引用文献数
7

本論文は適応的直交変換を併用したLIFS符号化の問題点を指摘し,その改良法を提案する.これによって,同方式の符号化効率を劣化させることなく,エンコーダ及びデコーダの算術演算回数を減ずることができる.同時に,同方式において縮小変換の役割は極めて小さいことを指摘する.