著者
上崎 千
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

旧草月会館ホール(赤坂)を拠点に「前衛」の実験場・発信基地となった草月アートセンター(c.1958~71年)の計305催事について、残された資料群の非選択的な調査・研究を実施した。研究プロセスそのものが「アーカイヴ」の似姿をとる本研究の成果として、催事毎の単位で編成された物理的資料体と総目録(計4582アイテム)、催事毎に集積された関連文献情報(計2147レコード)、「前衛」を網羅的に扱うデータベースの論理的構造(スキーマ)の設計案などが挙げられる。またニューヨーク近代美術館との連携により、本研究において作成された各種レコード、催事印刷物(エフェメラ類)のデジタル画像のウェブ公開が実現された。