著者
下山 滉平 渡辺 拓哉 清原 良三
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2022-CE-167, no.9, pp.1-7, 2022-11-26

COVID-19 の流行により,オンライン授業を余儀なくされた大学は多い.学生の授業に対する意識の問題は意識の高い学生から,単位を取得して卒業することだけが目的となる勉学意欲のない学生まで様々である.大学入学時の偏差値に違いから,大学によってはその分布はかなり違うと予想される.しかしながら,どのような大学でも意識が低く,単位のみ取得できれば良いと考える学生が一定数いる.オンライン授業では聴講を実施にしているかどうかもわからないうえ,IBT 形式のオンラインテストには監督官がいないため,監視外となり容易に不正行為を行うことが可能である.そこで,実際どの程度不正が行われるかのテストアプリケーションを開発して調査した.また,本論文ではこのアプリケーションを用いて,IBT 形式のオンラインテストでの不正行為の抑止手法を提案する.