著者
兵藤 俊輔 福山 大輔 清原 良三 高取 佳祐 狩野 芳郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. ITS, [高度交通システム] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.8, pp.1-7, 2015-02-25

近年,コンピュータの発展が進むとともに自動車内に設置するカーナビやインパネといった車載情報機器が開発され,一般に向けて販売されている.これらが原因で運転中に注意散漫となる場合がある,そのような場合には,車載情報機器のデザイン等を変更し評価行うが,実際に運転中の操作を行い評価するのは事故を起こす危険が生じる為,評価にはドライビングシミュレータが利用されていることが多い.しかし,ドライビングシミュレータ特有の動きに慣れてしまい正常な評価ができなくなってしまう事がある.そこで,ドライビングシミュレータとマルチエージェントを利用した交通シミュレータを統合することを提案する.本論文では統合ドライビングシミュレータを開発する中で発生した,いくつかの問題のうち,地図の問題についての解決方法の模索と考察を行い解決方法の提案とその評価を行った.その結果,特定の条件を満たした地図ならば問題を解決できることを示した.
著者
下山 滉平 渡辺 拓哉 清原 良三
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:21888930)
巻号頁・発行日
vol.2022-CE-167, no.9, pp.1-7, 2022-11-26

COVID-19 の流行により,オンライン授業を余儀なくされた大学は多い.学生の授業に対する意識の問題は意識の高い学生から,単位を取得して卒業することだけが目的となる勉学意欲のない学生まで様々である.大学入学時の偏差値に違いから,大学によってはその分布はかなり違うと予想される.しかしながら,どのような大学でも意識が低く,単位のみ取得できれば良いと考える学生が一定数いる.オンライン授業では聴講を実施にしているかどうかもわからないうえ,IBT 形式のオンラインテストには監督官がいないため,監視外となり容易に不正行為を行うことが可能である.そこで,実際どの程度不正が行われるかのテストアプリケーションを開発して調査した.また,本論文ではこのアプリケーションを用いて,IBT 形式のオンラインテストでの不正行為の抑止手法を提案する.
著者
宮崎 千展 松山 聖路 徳永 雄一 齋藤 正史 清原 良三
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.395-396, 2017-03-16

自動車メーカによる自動運転車両の市場への投入が近いと言われており,多くのメーカで活発な研究開発が行なわれている.また,社会的にも渋滞の緩和,CO2排出量の削減,不注意による事故の防止などの効果が期待されている.車のライフサイクルが10年程度と考えると,今後販売される新車がすべて自動運転車両であるという規制をかけたとしても,その規制後10年以上は自動運転とそうでない車両の混在環境が必ず生じる.混在環境において自動運転の車両が効率的な運転操作を行なうことで渋滞の軽減が期待できる.しかし,人間の感覚に沿わない運転操作を行なえば,人間のドライバが驚いて急ブレーキを踏み渋滞が悪化することにもなりかねないため,自動運転には人間の感覚に沿った安全な運転操作が求められる.本論文では,混在環境における渋滞の削減を目標に,自動運転車両による交差点における合流車両の進入支援方式を提案し,その評価を行なう.
著者
矢島 貴広 清原 良三
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.399-400, 2017-03-16

近年日本では,高齢者の交通事故が増加している傾向にある.その中で国内や国外で自動運転車両が開発されている.自動運転車両により,安全性や利便性などが向上するといわれている.将来的に,自動運転車両が公道を走る状況が予想されるが,全ての車両が自動運転車両になるには年数がかかり,自動運転車両と手動運転車両が混在して走ることにより様々な問題が出る.その中で速度の規制について着目した.現在の法律で速度の規制はあるが,実際に法定速度を守っている車両は少なく,自動運転車両は安全性が確保されていると考えると,速度の上限を上げても安全だと考えられる.そこで,交通シミュレータを利用し,車両毎に速度,車間距離を変更し,それにより起こる交通量の増減を調べた.
著者
清原 良三 栗原 まり子 古宮 章裕 高橋 清 橘高 大造
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.6, pp.1492-1500, 2005-06-15
被引用文献数
10

近年のi-modeをはじめとする携帯電話のネットワーク接続サービスの開始により,携帯電話上に搭載するソフトウェアの規模は急激に拡大している.そのため障害のない状態で携帯電話を市場に出すことが困難な状態になりつつある.そこで,ソフトウェア更新を短時間で実施するための方式を提案する.携帯電話のソフトウェアの更新時間は,無線網を転送するデータ量に依存する転送時間とフラッシュメモリを更新する書き換え時間とからなる.データ転送量を小さくするために,新版と旧版の差分データの転送量を小さくする必要がある.またフラッシュメモリの該当部分だけを書き換えればよい仕組みにする一方で,開発環境の複雑化を防止する必要がある.本論文ではソフトウェアの更新を前提とした携帯電話ソフトウェアの構造に関してメモリ上に空き領域を設けることとベクターテーブルを利用することを提案する.携帯電話のバージョン間の差分データを小さくするとともに,バージョン間でのフラッシュメモリの書き換えを小さくするにあたり,最適な分割方法を理論上で検証したうえで,実際の携帯電話のソフトウェアを利用して評価した.Due to increasing services installed in cellular phones (e. g. i-mode), it is difficult to release bug-free cellular phones. We have proposed a technology for updating cellular phones' software in a shorter period. The time required for software update consists of time for data transmission and time for rewriting data in Flash ROM. Data size should be small. In order to reduce the data size, differences between old version and new one should be as few as possible. It is required to update only the needed area as well as to keep the development environment simple. In this paper, we investigated module fragment method to minimize the updating time and evaluated our updating software in optimized method.
著者
川本瑞己 高橋健友 清原良三
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.459-461, 2013-03-06

イベント会場やバスターミナルにおけるバス停の集中混雑を,利用者の持つ携帯電話から得られる位置情報を利用して緩和する通学支援システムを提案する.本システムではバス利用者の中でも特に着席を希望する利用者に焦点をあて,着席が可能かどうかの情報を提供する.バスの発車時刻より前からバス停に並ぶことによって担保していた着席が,携帯電話から提供される情報によって担保されるのであれば,バス停に出来上がる列の多くを占める着席希望者が長時間に渡りバス停に並ぶ事をしなくなり,バス停の混雑が緩和され,周辺施設や他の利用者への悪影響が軽減される.本論文では,バスの混雑状況の可視化を行う通学支援システム用端末のアプリ実装、評価をした.
著者
松本 光弘 清原 良三 沼尾 正行 栗原 聡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.126, pp.53-56, 2008-12-10
被引用文献数
1

近年,携帯電話は高機能化しており,様々なアプリケーションを利用することができる.その一方,多くのアプリケーションの中から必要なものを選択する必要があり,携帯電話の操作は複雑になっている.しかしながら,携帯電話はユーザが素早く且つ手軽に所望のアプリケーションを利用できることが非常に重要である.一方,携帯電話の利用に関して,ユーザは時刻や位置,それまでの操作の状況や日々のスケジュールなどの,様々な外的要因に依存して利用する傾向がある.このような外的要因に基づく携帯電話の特徴的な利用パターンを抽出できれば,ユーザが所望するアプリケーションを予測することができる.本論文では,時空間的利用履歴を基にしたアプリケーション推薦するシステムを構築し,頻度のみを用いたアプリケーション推薦システムと比較することで,本システムの評価を行った.Recently, cellular phones are made high performance, because they provide with various application. On the other hand, a user must select the application one wants to use from among a complex application menu structure. A cellular phone might be used in various contexts and, therefore, it is very important that users can find the desired application easily and quickly. Besides, users use some applications depending on a variety of external factor(e.g. time, location, process of operation and dairy schedule et.al). Hence, there are some patterns in our daily behavior. So, if the habitual operation patterns can be extracted, this means that we can predict the operation of cellular phone. In this paper, we built an Application Recommendation System Based on Temporal-spatial History Log, and compared with a conventional frequency based application recommendation system.