- 著者
-
下澤 駿介
⼯藤 優
伊藤 颯亮
- 出版者
- 一般社団法人 日本運動器理学療法学会
- 雑誌
- 運動器理学療法学 (ISSN:24368075)
- 巻号頁・発行日
- pp.202230, (Released:2023-09-28)
- 参考文献数
- 32
【⽬的】⼈⼯膝関節全置換術(以下,TKA)後における,膝関節屈曲可動域および股関節伸展位での膝関節屈曲可動域(以下,膝屈曲E 値)が遊脚期最⼤膝関節屈曲⾓度(以下,Sw ⾓度)に及ぼす影響を検討することとした。【⽅法】膝関節屈曲可動域および膝屈曲E 値を術前および退院時,Sw ⾓度を退院時に測定した。Sw ⾓度を従属変数,退院時における膝関節屈曲可動域と膝屈曲E 値を独⽴変数とし,Sw ⾓度への影響因⼦を探索した。また,膝関節屈曲可動域および膝屈曲E 値は,術前と退院時の差について検討した。【結果】Sw ⾓度の影響因⼦として膝屈曲E 値が抽出された。また,膝屈曲E 値は術前から退院時で有意な減少を認めた。 【結論】Sw ⾓度には,膝屈曲E 値が影響する可能性が推測され,TKA 後の歩容改善を図る上で膝関節屈曲可動域のみならず膝屈曲E 値への評価・介⼊の必要性が⽰唆された。