著者
下田 隆信
出版者
学校法人滝川学園 名古屋文理大学
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.59-62, 2003

ポリウレタンを常圧下と加圧下の各種条件で熱分解を行い,有効成分の回収を目的とした場合の生成物に対する反応諸条件の影響について検討した.常圧および加圧熱分解において,ガス状生成物の主成分は二酸化炭素と,低級炭化水素はメタン,プロピレンの生成が各条件とも特に多く認められたが,反応温度400℃,常圧法では1,3-ブタジエンの生成は多くなるが,加圧法では温度上昇とともに消失した.液状生成物については,常圧法の主成分はテトラヒドロフラン(以下THFと略記),シクロペンタノン,アニリン,p-トルイジンおよび1,4-ブタンジオールであった.加圧法では,THF,アニリンおよびp-トルイジンで,シクロペンタノンの生成は微量であり,1,4-ブタンジオールの生成は認められなかった.
著者
下田 隆信
出版者
名古屋文理大学短期大学部
雑誌
名古屋文理短期大学紀要 (ISSN:09146474)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.59-62, 2003-05-29

ポリウレタンを常圧下と加圧下の各種条件で熱分解を行い,有効成分の回収を目的とした場合の生成物に対する反応諸条件の影響について検討した.常圧および加圧熱分解において,ガス状生成物の主成分は二酸化炭素と,低級炭化水素はメタン,プロピレンの生成が各条件とも特に多く認められたが,反応温度400℃,常圧法では1,3-ブタジエンの生成は多くなるが,加圧法では温度上昇とともに消失した.液状生成物については,常圧法の主成分はテトラヒドロフラン(以下THFと略記),シクロペンタノン,アニリン,p-トルイジンおよび1,4-ブタンジオールであった.加圧法では,THF,アニリンおよびp-トルイジンで,シクロペンタノンの生成は微量であり,1,4-ブタンジオールの生成は認められなかった.