著者
下町 健太朗
出版者
函館工業高等専門学校
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2020-04-01

我が国の漁村ではその持続可能性を脅かす問題が未解決である。漁業におけるエネルギー消費の問題と,漁業のみを生活の基盤とするリスクを解消するために,既存の概念から飛躍するような新しい漁村システムの確立が急がれるが,そのような漁村はまだ発生していない。本研究では漁村が再生可能エネルギーの導入適地であることに着目し,これを利用したシステムによって前述の問題を解決する。具体的には漁村がエネルギーを活用しつつ売却もできるシステムを新たに提案し,これが漁村を持続可能とすることを明らかにする。これにより,日本各地に点在する漁村を持続可能としつつ,新たなコミュニティ形態へと昇華させることが期待される。