- 著者
-
中垣 隆雄
- 出版者
- 一般社団法人 日本原子力学会
- 雑誌
- 日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
- 巻号頁・発行日
- vol.62, no.6, pp.312-319, 2020 (Released:2020-12-01)
- 参考文献数
- 2
- 被引用文献数
-
1
持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の達成やパリ協定を睨みつつ,世界的な脱化石化,分散化,効用の電化のメガトレンドの中,変動性再エネの主力化の期待が高まっているが,変動性再エネ導入増の本質的な課題は時空間の需給ミスマッチの解消であり,調整力の柔軟性向上と大容量のエネルギーストレージが主たる対策である。対策間の技術的な連携・補完・競合を考慮しながら,電力安定供給のための対策技術として地内・地域間連系線の増強および広域運用,火力・水力発電の出力調整機能の増強,エネルギーストレージの観点でまとめ,最後に今後の展望とCO2削減技術のリスクを述べた。