著者
中塚 映政 谷口 亘
出版者
関西医療大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

アストロサイトから放出される伝達物質のひとつであるD-セリンは脊髄後角ニューロンにおいてNMDA受容体活性を増強するとともにグリシン受容体も活性化することが判明した。しかし、末梢神経障害モデルではこのD-セリンの活性化が疼痛増強に作用する様に変化することが判明した。さらに神経根性疼痛の障害部位の違いによる疼痛発現の違いには脊髄後角ミクログリアの活性化が関与している可能性があることが判明した。