著者
濱野 徹也 光永 篤 中尾 絵美子 白戸 泉 白戸 美穂 西野 隆義
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.56-57, 2010-06-10 (Released:2013-07-26)
参考文献数
5

症例は31歳女性。解離性障害で精神科病院入院中,27×27×12mmの円柱形異物を誤飲し当院へ紹介となった。緊急上部内視鏡施行し食道入口部に異物が嵌頓していたため,X線透視下に食道拡張バルーンを用い,バルーンとスコープで異物をはさみ,スコープごと抜去することで異物除去に成功した。食道内に隙間無く嵌頓し,鉗子での把持が困難な食道異物に対して本法は有用で,同様の状況下の様々な食道異物に対し応用可能と考えられた。