著者
矢部 信成 村井 信二 横瀬 崇寛 尾戸 一平 吉川 貴久 北里 憲司郎 清水 裕智 小島 健司 水野 達人 大久保 恒希 味生 洋志 池谷 仁美 林 量司 中村 雄二 浅野 朗
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society Kanto Chapter
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.87, no.1, pp.184-185, 2015

Transanal rectal foreign bodies are foreign items retained in the rectum following direct insertion through the anus. In general, the treatment strategy is to attempt endoscopic removal of the foreign body through the anus. At our hospital, there were 4 cases of rectal foreign bodies during the 4-year period from April 2010 to March 2014, and the foreign bodies were removed endoscopically in all the cases. All the patients were male, with a median age of 22.5 years (16 to 87 years) . Their motives for the foreign body insertion were sexual preference in 2 cases, amusement in 1 case, and habitual practice to induce defecation in 1 case. The foreign bodies found were vibrators in 2 cases, the plastic cap of an nasal spray in 1 case, and a toothbrush in 1 case. In all the cases, the removal was carried out under intravenous conscious sedation. The instruments to be used for the removal procedure were determined according to the case. Non-invasive procedures for the removal of transanal rectal foreign bodies are greatly beneficial for the patients.
著者
椎名 正明 國分 茂博
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.87, no.1, pp.49-52, 2015-12-12 (Released:2016-01-06)
参考文献数
9

消化管アニサキス症は急性腹症の鑑別診断として重要である.我々は2012年8月から2015年4月までの間に10例のアニサキス症を経験した.内訳は男7例,女3例で,うち2例は健診例(無症状)であった.年間を通じて,ほぼ全ての年齢層に発生していた.有症例では心窩部痛が主症状であり,被疑食品はサバが最頻度であった.摂食から発症までは2〜7時間であり,発症から内視鏡までは8〜72時間を要していた.迷入したアニサキス虫体は,いずれも内視鏡下にて生検鉗子で摘出され,うち3例では蠕動運動抑制薬であるl-メントールが使用された.日本人の食生活と嗜好上,アニサキス症の完全な予防は困難であり,治療としては内視鏡下の虫体摘出が唯一確実な方法である.問診やCT所見にて疑わしい場合は,積極的に内視鏡検査をすることが望ましい.また,可動性虫体の摘出にあたっては,l-メントールの虫体への直接散布が有用な可能性がある.
著者
高橋 佑輔 松江 右武 三輪 佳雅 平山 泰丈 奴田原 大輔 石井 健太郎 中村 洋典 高垣 信一 植田 健治 片上 利生 宮岡 正明
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.118-119, 2010-12-10 (Released:2013-07-25)
参考文献数
2

A 29-years old woman, who had a history of mental retardation and abnormal habit of eating tissue papers, was admitted to our hospital because of abdominal pain and vomiting. Abdominal X-ray and CT scan demonstrated much intestinal gas, and a colonoscopy revealed obstruction caused with tissue papers and large ulcers in the sigmoid colon. Therefore, we removed the tissue papers endoscopically using a grasper. After endoscopic treatment, her symptoms were immediately improved and a few longitudinal ulcer scars were seen, three month later. The endoscopic extraction was safe and effective in the colonic obstruction with tissue papers.
著者
石川 清一 岩本 真帆 正田 健 加藤 達洋 岩崎 良和 宮本 俊八 赤井 祐一 佐藤 秀樹 蓮沼 理 水野 滋章 加藤 公敏 森山 光彦
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.98-99, 2008-06-15 (Released:2013-08-02)
参考文献数
4

症例は70歳男性。癒着性腸閉塞にて癒着剥離術を施行したが,退院約1カ月後より腹痛,下血を認め再入院となった。大腸内視鏡検査,サイトメガロウイルス抗原検査よりサイトメガロウイルス腸炎を合併した潰瘍性大腸炎と診断した。UCの経過中やステロイド投与例においてCMV腸炎の合併を認める報告はあるが,本症例のように明らかな免疫不全患者ではなくステロイド投与歴もない初発のUC患者の合併は稀であるため報告した。
著者
小泉 正樹 尾形 昌男 吉野 雅則 三浦 克洋 山岸 征嗣 徳永 昭 田尻 孝
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.52-53, 2009-12-10 (Released:2013-07-29)
参考文献数
3

大腸切除術後に生じた吻合部狭窄のために通過障害をきたし,内視鏡的バルーン拡張術で治療した7症例について検討した。7症例中3例において再拡張を要したが,最終的にはすべての症例で通過障害の改善を得た。狭窄の発生率は2.1%で,吻合法では器械吻合に多く,結腸手術に比して直腸手術で多かった。内視鏡的バルーン拡張術は有用な治療法であった。
著者
阿部 朝美 杉浦 信之 秋池 太郎 伊藤 健治 有賀 明子 金田 暁 中野 雅行
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.110-111, 2007-06-07 (Released:2013-08-21)
参考文献数
3
被引用文献数
1

症例は50歳代女性。高熱に対し近医にてA型インフルエンザと診断されリン酸オセルタミビルを2回内服。翌日より血便を認め当院紹介入院。大腸内視鏡検査ではSDJ付近より脾彎曲部にかけて発赤および潰瘍形成が断続的に見られ一部は全周性であった。生検では虚血性腸炎の典型像とは異なる病理像であり大腸潰瘍と診断された。今後同様の症例に遭遇する機会は増えると思われ報告する。
著者
奈良 真美 押本 浩一 堀内 克彦 豊田 満夫 片貝 堅志 増田 淳 松本 純一 荒井 泰道
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.114-115, 2005-11-25 (Released:2013-11-21)
参考文献数
2
被引用文献数
1

症例は58歳,女性。発熱にて近医受診し,A型インフルエンザと診断。リン酸オセルタミビルを処方され,内服後に腹痛,下痢,血便となり当院受診。緊急大腸内視鏡検査で左側結腸に縦走潰瘍を認め入院。内視鏡所見,病理所見,便培養陰性などから,下痢が誘起となった虚血性腸炎と考えられた。リン酸オセルタミビルが原因の出血例は稀であり,使用頻度の高い薬剤でもあることから注意が必要であると思われた。
著者
岡田 純卓 押本 浩一 飯田 智広 片貝 堅志 下田 隆也 増田 淳 松本 純一 荒井 泰道
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.60-61, 2004-12-01 (Released:2014-01-28)
参考文献数
4

次亜塩素酸ナトリウム水溶液誤飲による食道炎では,多くの市販品は3%前後と低濃度である為,狭窄を生じることは少ないとされている。今回,高濃度のものによって腐食性食道炎から食道狭窄を生じることを経験したので文献的考察を加えて報告する。
著者
松久 威史 津久井 拓
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.31-36, 2006-12-05 (Released:2013-08-28)
参考文献数
11

Helicobacter pylori(H. pylori)除菌治療後の血清抗H. pylori IgG抗体価低下率,抗体価陰性化までの期間とその頻度を観察した。対象は一次除菌治療に成功した519例である。血清抗体価の測定は,スマイテストELISA[ヘリコバクター]‘栄研’を使用し,H. pylori除菌前,除菌治療開始2カ月後,6カ月後,1年後の内視鏡検査時に行い,その後は年に1度の内視鏡検査時に実施した。除菌開始2カ月後の血清抗体価は32.0%低下し,3,6カ月ではそれぞれ61.4%,65.4%低下していた。H. pylori再陽性化例の存在,有意差の観点より,除菌判定には除菌6カ月後の抗体価測定が有用であることが示された。これを除菌前抗体価別にみると,400U/mL以下では60.1%,400U/mL以上800U/mL未満では67.4%,800U/mL以上では69.7%低下していた。対象症例中,抗体価陰性化例の平均期間は17.9カ月,判定保留例のそれは12.6カ月であった。両群とも抗体価の高い例(400U/mL以上)で抗体価低下率が大きかったが,抗体消失,低下には時間を要した。抗体価の累積陰性,判定保留率は除菌開始2カ月後で3.3%,除菌12,24,36,48,60,72カ月後,最長観察の77カ月後でそれぞれ14.1%,19.7%,22.0%,22.7%,23.1%,23.3%,23.5%であった。除菌成功後抗体陰性化には長期間を要した。血清抗体測定法を除菌直後の除菌判定に用いることは出来ないが,除菌成功後の経過観察に用いるのは有用と思われた。血清抗体法の長所,短所を熟知し,本法を使用すべきである。
著者
乾 正幸 大和田 進 近藤 裕子 蘇原 直人 乾 純和
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.78, no.2, pp.57-60, 2011-06-10 (Released:2013-07-19)
参考文献数
5

大腸内視鏡検査に送気は不可欠であるが,空気による送気では残留空気による腹満感が出現することがある。そこで,今回スクリーニングを含む大腸内視鏡検査における炭酸ガス送気の有用性と経済性を評価することを目的とし臨床研究を行った。対象は2009年9月10日から2009年12月1日までに乾内科クリニックで施行された大腸内視鏡検査(軽処置を含む)101症例にアンケート調査を行った。この間,全例に炭酸ガス送気を用いた。また,大腸内視鏡検査1件あたりの炭酸ガスのランニングコストを,6.6kg一本の炭酸ガスボンベのコストを総検査数で除して算出した。症例の内訳は,男性49名,女性52名,年代の最頻値は60代であった。検査中及び検査後の腹満感については,楽であったと答えた群が大幅に上回った。空気送気による大腸内視鏡検査歴のある被験者で前回の検査と今回の炭酸ガス送気の検査の腹満感の比較でも楽であったとの回答が大幅に上回った。また検査中及び検査後の腹満感について統計学的検討を行ったが腹部手術歴の有無や大腸内視鏡検査歴の有無によらず腹満感は軽減されたことが示された。今回の検討期間内における大腸内視鏡検査1件あたりの炭酸ガス使用量は0.16kgであった。炭酸ガスボンベ一本6.6kgの単価は9,000円であり,1件あたりのランニングコストは227円であった。
著者
福島 瞳 星原 芳雄
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.86, no.1, pp.120-121, 2015-06-18 (Released:2015-06-23)
参考文献数
3

Eosinophilic esophagitis (EoE) is rarely reported in Japan. We experienced two cases of EoE in one year. Case 1 : A 55-year-old woman with an allergic rhinitis complained of heart burn. Endoscopy revealed that esophageal mucosa was so thick as to be unable to observe the vessels, and white exudates and longitudinal furrows were found in the esophagus. Its caliber was slightly narrow. Case 2 : A 40-year-old man complained of nausea with no history of allergic disease. About one-third of the circumference in the middle esophagus, mucosal thickening and longitudinal furrows were observed during endoscopy, where the vessels were obscured. In both cases, histological examination of biopsy specimens revealed marked eosinophil infiltration in the esophageal mucosa, more than 20 per high-power field (HPF) . These patients were diagnosed with EoE based on the diagnostic guideline, but their histories and endoscopic findings were considerably different. It will be necessary to elucidate what brought about the differences.
著者
加納 嘉人 草野 史彦 酒井 義法 田沢 潤一 渡辺 守 永山 和宜 池邊 佐和子 鎌田 和明 今西 暁 伊藤 祐子 大木 史郎 望月 奈穂子 相馬 友子
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.58-59, 2008

症例は拘置所収容中の42歳男性。重症筋無力症に対して胸腺摘出後ステロイドを内服中であった。吐下血を主訴に救急搬送され、内視鏡では胃内にふりかけ・菓子の袋など大量の異物があり、胃角部に噴出性出血を伴う潰瘍を認めた。止血処置後異物は把持鉗子を用い経口的に30個全てを回収した。内視鏡的に摘出した数として異例であり出血性胃潰瘍の合併もあり類似症例の初期対応、特に関係者からの問診上示唆に富むと考えられ報告する。
著者
熊谷 義也
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.26-29, 2008-06-15 (Released:2013-08-02)
参考文献数
14

胆汁酸は食道炎の原因の1つとされている。筆者は,胃液カラーカードによる胆汁の簡便測定法を開発して,逆流性食道炎と胃内胆汁酸との関係を検討してきた。 当クリニックを受診し,内視鏡検査を施行した727例を対象として検討し,胃内胆汁色(-)では55.9%,胃内胆汁色高度群では63.8%のgrade Mの食道炎が認められ,後者に食道炎が有意(P<0.05)に高かった。また,逆流性食道炎(-)で胃内胆汁色(-)群(A群)23例と逆流性食道炎(+)で胃内胆汁色(+)群(B群)15例を対比し,胆汁酸はA群B群の全例で検査されたがA群の11.5±4.3μg/mlよりB群は217.0±249.0μg/mlと有意に高かった。トリプシン活性やpHには差が認められなかった。また,コール酸(CA)およびケノデオキシコール酸(CDCA)等の一次胆汁酸はA群55.3%に対しB群78.5%とB群に多かった。逆流性食道炎の発生に胆汁酸が関与していると考えられた。
著者
気賀澤 悠 中村 理恵子 大森 泰 高橋 常浩 和田 則仁 川久保 博文 才川 義朗 竹内 裕也 北川 雄光
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.87, no.1, pp.86-87, 2015-12-12 (Released:2016-01-06)
参考文献数
4

論文撤回のお知らせ 論文タイトル: 術後の癒着・狭窄予防にステロイド局注が著効した下咽頭表在癌の1 例 著者: 気賀澤悠・中村理恵子・大森泰・高橋常浩・和田則仁・川久保博文・才川義朗・竹内裕也・北川雄光 掲載誌: 「Progress of Digestive Endoscopy」第87 巻1 号,pp. 86-87 撤回理由: 編集作業上の事故により同一論文を2 回掲載してしまったため、2 回目掲載の本論文を撤回いたします。 本件は二重投稿には当たらず、出版社が引き起こした多重出版であることをここに明記いたします (撤回通知掲載:第90 巻1 号)。 「Progress of Digestive Endoscopy」編集委員会 委員長 髙橋 信一
著者
草野 昌男 駒沢 大輔 伊藤 広通 土佐 正規 大楽 尚弘 池田 智之 池谷 伸一 中山 晴夫 樋渡 信夫
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, pp.122-123, 2014-12-06 (Released:2014-12-17)
参考文献数
4
被引用文献数
1

We report a relatively rare case of malignant lymphoma in a patient with ulcerative colitis. A 31-year-old woman visited our hospital for right cervical lymphadenopathy associated with common cold-like symptoms. She had been diagnosed as having ulcerative colitis at the age of 19 years and received treatment with salazosulfapyridine and prednisolone intermittently. CT examination revealed enlarged lymph nodes in the cervical, supraclavicular, and mediastinal lymph node regions. Histopathological examination yielded a diagnosis of non-Hodgkin lymphoma (peripheral T-cell lymphoma) , Stage IIB. She was treated with six cycles of combination chemotherapy with the CHOP regimen (cyclophosphamide, doxorubicin, vincristine, and prednisolone) , followed subsequently by autologous peripheral blood stem cell transplantation. No evidence of relapse of ulcerative colitis was observed during the period of chemotherapy and autologous peripheral blood stem cell transplantation.
著者
福田 将義 大坪 倫代 徳山 理恵 山田 透子 村野 竜朗 加藤 知爾 井上 大 清水 寛路 小田柿 智之 岡宮 聡 村田 直樹 小倉 祐紀 竹縄 寛 芝 祐信
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.75, no.2, pp.44-47, 2009-12-10 (Released:2013-07-29)
参考文献数
8
被引用文献数
1 1

内視鏡的大腸ポリープ切除術について,後出血の危険因子および後出血予防処置としてのクリッピングの有効性について検討を行った。2004年から2007年の4年間に,当院にて施行した1049病変について解析を行った。出血例は26病変に認められ,出血率は2.5%であった。病変部位,病変の大きさ,病変形態,切除方法,組織型,クリップ施行の有無について検討を行った。後出血の要因として,病変部位としては左側結腸,大きさは15mm以上,病変形態は広基性または10mm以上の有茎性,切除方法は分割切除,組織型は腺癌であった。クリッピングの有効性については,施行例・非施行例での背景が異なっており,有効性を示すためには施行規準を設けた前向き研究が必要と考えられた。
著者
林 重之 星野 洋一 町田 守也 大木 一郎 高橋 俊行
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.70-71, 2005-11-25 (Released:2013-11-21)
参考文献数
6

症例は31歳男性。精神遅滞で異食の傾向にあった。嘔吐,腹痛を主訴に近医受診。腹部単純レントゲン検査にて腹腔内に異物を認め当院へ入院した。上部消化管内視鏡検査では胃内の食物残渣に埋もれる複数の金属片が存在した。金属片は幅5mm,長径は様々であり辺縁は不整で一部は鋭利で噛み切って誤飲したものと推測した。消化管損傷や鉛片の可能性を考慮し内視鏡的にすべて摘除した。これらの金属片は入所施設のカーテン内のおもりとして使用されている鉛片であった。その後外来にて経過を観察するも原因不明の腹痛と倦怠感,貧血の進行を認め意識消失にて再入院となった。経過から鉛中毒を疑い血中鉛濃度を測定したところ84µg/dlと高値を示し鉛中毒と診断した。現在までに誤飲による鉛中毒の報告例はなく,興味ある症例と考え報告する。
著者
碓井 真吾 中村 公子 齋藤 義正 山岸 由幸 海老沼 浩利 鈴木 秀和 今枝 博之 橋本 志歩 金 善惠 峰岸 一博 中塚 誠之 橋本 統 緒方 晴彦 齋藤 英胤 日比 紀文
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.56-57, 2010-12-10 (Released:2013-07-25)
参考文献数
3

A 34-years-old woman, who had received Kasai operation due to congenital bile duct atresia at the age of 0, was pointed out esophageal varices and liver cirrhosis at one year and a half before pregnancy. At 25 weeks pregnancy, the esophageal varices was ruptured and she received endoscopic variceal ligation after emergent admission. Although the variceal bleeding was well controlled, the fetus grew up slowly and its growth arrest was recognized by ultrasound examination at 29 weeks pregnancy. Caesarean section was performed and a boy of 842g was delivered. Genital bleeding, however, continued postoperatively because of poor uterine contraction, and a large amount of blood transfusion was necessary. Both of uterine arterial embolization was performed by interventional radiology and she was discharged on the postoperative 15th day. The newborn grew up and was also discharged on the 92nd day of his birth.