著者
加藤 卓 佐々木 伸一 中島 和紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.389, pp.29-34, 2011-01-18
被引用文献数
3

近年,LSI間を結ぶ伝送線路の高密度化が進み,隣接する信号線に発生するクロストークが問題となっている.本研究室では,送信側のLSIにスルーレート(伝送する信号の傾き)をクロックの周波数に応じて自動制御するシステムを組み込み,信号の傾きを緩やかにすることで遠端クロストークを低減する手法について検討している.本報告では,スルーレートを可変する出力回路(FG-MOSインバータ,ゲート共有型FG-MOSインバータ,クロックドインバータ)を提案し,動作速度・消費電力・回路面積・信頼性性能の面から評価を行い,ゲート共有型FG-MOSインパータが最も有効な回路であることを明らかにした.