著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.32-41, 2015-04

原子力発電所の再稼働をめぐって,巨大噴火のリスクをどう評価するかが議論になっている。日本では1万年に1回の頻度で,国土のかなりの部分を火山灰で覆うほどの巨大噴火が起きている。
著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.8, pp.34-45, 2010-08

土用の丑の日,夏バテ防止にウナギを食べるのは日本の伝統的な食文化だが,そもそもなぜウナギは他の魚と比べても非常に脂がのっていて栄養満点でおいしいのだろう? また今では養殖ものが年中食べられるようになったが,養殖といっても捕獲した天然の稚魚を育てたもので,稚魚の確保に四苦八苦している。どうして他の魚のように卵から育てることができないのだろう? ウナギは川や…
著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.6, pp.36-39, 2011-06

平安時代前期の貞観11年(869年),陸奥国(東北地方の太平洋側の地域)で大地震「貞観地震」が起きた。実は860年頃から四半世紀の間に,貞観地震のほか,関東大地震,南海地震などの大地震が発生し,富士山が噴火した。
著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.60-67, 2012-08

2012年,ゴールデンウィーク最終日の5月6日昼頃,関東平野北部から福島県南部にかけて4つの竜巻が発生した。そのうち,筑波山参拝の門前町,つくば市北条を襲った竜巻の規模は日本で起きた竜巻のトップ3に入るとみられている。
著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.42-51, 2017-05

太陽系に最も近いアルファ・ケンタウリ星は南天の夜空でひときわ明るく輝く単独星として肉眼では見えるが,実は連星で,少し離れたところにある肉眼で見えないほど暗い赤色矮星プロキシマ・ケンタウリとも重力的に結びついて全体として三重連星を構成している。昨年,この赤色矮星に,地球に近いサイズの岩石惑星とみられる惑星プロキシマ・ケンタウリb(プ
著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.10, pp.48-55, 2015-10

太陽系には暗黒物質の風が常時,はくちょう座の方向から吹き付けているとみられている。地球は太陽の周りを回っているので,地球から見ると,その風速は公転速度の分だけ,1年周期で変化すると考えられる。
著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.11, pp.42-49, 2012-11

ここ300〜400年,巨大地震はないから今後も起きないだろう──。そう思っていたところに500〜1000年間隔で起きる途方もない地震が再来した。