著者
小柴 昌俊
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.110-115, 2009-05

南部陽一郎さんと西島和彦さんは学問のうえでも人生のうえでも約60年にわたって深く尊敬する先輩方だ。 私にとって生涯の師は朝永振一郎先生だが,南部さんと西島さんも私にとってかけがえのない存在だ。
著者
ヒルツ P. J.
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.56-63, 2015-05

フィリピン沖の海底で戦艦「武蔵」とみられる船体が発見され,話題になっている。これは自律型の無人海底探査機による発見だが,地中海では生身のダイバーがハイテクを活用して沈没船から考古学的な"お宝"を発掘している。
著者
アッカーマン J.
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.10, pp.40-48, 2012-10

人体には,自身の細胞の10倍にも及ぶ細菌細胞が存在する。共生細菌や細菌叢,マイクロバイオームなどと呼ばれるこれらの細菌の集団は,複雑な生態系を構築して,私たちの健康に有用な役割を果たしていることがわかってきた。
著者
Little Crispin T. S.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.72-79, 2010-05

深海底に沈んだクジラの死骸はヌタウナギ類や深海ザメ,エビやカニに食べられる。しかし骨ばかりになっても,その骨を間接的に栄養源とする各種の貝やゴカイなどが集まり,「鯨骨生物群集」が形成される。
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.8-11, 2017-05

超高速,省エネで世界トップクラスのマシンを続々開発「京」の100倍相当のエクサ級スパコンも視野にAIが人間超える「シンギュラリティー(特異点)」起こす道具に 横浜市金沢区にある海洋研究開発機構(JAMSTEC)横浜研究所。かつて世界最速を誇ったスーパーコンピューター「地球シミュレータ」が今もここで動いている。
著者
Smith Alvy Ray
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.46-53, 2001-02

「私たちはお互いになくてはならない存在なんだ。『トイ・ストーリー』を作ったあなた方は,それをぜひ忘れないでもらいたい。
著者
ボール P.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.76-82, 2012-08

クジャクの鮮やかな尾羽の色合いはどのように生み出されるのだろう? 調べても,それらしい色素は見当たらず,羽を濡らすと色が消えてしまう。羽は尾根のような微細な隆起に覆われ,この構造によって太陽光の特定波長が選び出されて反射され,目もあやな黄色と緑,青を生み出している。
著者
Robbins Jim
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.9, pp.76-82, 2004-09

1995年の真冬,米国立公園局と魚類野生動物局は14頭のハイイロオオカミ(Canis lupus)をトラックとそりでイエローストーンに運び込んだ。この地のオオカミが20世紀初頭に根絶されて以来,イエローストーンにオオカミがすみつくことになったのは,カナダからのこのオオカミたちが初めてだ。
著者
Stein Ross S.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.32-41, 2003-04

次の大規模地震は世界のどこでいつ起こるのか??。それを予知することは地震研究者にとって長年の夢だった。
著者
Long John A.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.34-41, 2011-04

2005 年の8月,豪メルボルンにあるビクトリア博物館の研究チームは,同国北西部の有名な化石産地ゴーゴーで太古の魚の化石を見つけ,持ち帰ります。約3億 7500万年前の古生代デボン紀の海を泳いでいた最も原始的な魚類にして,最初に顎をもった脊椎動物,板皮類(ばんぴるい)の化石です。
著者
Monroe Christopher R. Wineland David J.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.13, pp.42-50, 2008-11

超弩級の能力を持つと期待される量子コンピューター。原子や光子,人工の微細構造にデータを保存して処理する設計が考えられている。最も進んでいるのが捕捉イオンを操る研究だ。
著者
Hillmer Rachel Kwiat Paul
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.9, pp.80-86, 2007-08

簡単に手に入る道具を使って,世にも奇妙な量子効果を自宅で体験できる。「量子消去」を見る実験法を紹介しよう。
著者
Davenport Glorianna
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.54-59, 2001-02

2004年の蒸し暑い夏の日。私は「フル・エンターテインメント・ビークル(FEV)」と呼ばれる愛車に乗って渋滞中の高速道路を走っていた。目的地は子供たちのサマーキャンプ場だ。
著者
Hoffman Ross N.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.11, pp.36-44, 2004-11

毎年,大きな被害をもたらす台風やハリケーン。その勢力を弱めたり,進路を変えたりすることができるだろうか?近年の研究から実現のシナリオが浮かび上がってきた。 高度な気象予報モデルに基づいて,ハリケーンの発達のカギとなる複雑な過程が精密に再現された。
著者
ギブズ W. W.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.86-92, 2006-01

1989年,マイルダーマンズはブリュッセル自由大学のハマーズ(Raymond Hamers)らはヒトコブラクダの血液中抗体の検査のひとつで,誤りとしか思えない結果について研究していた。正常な4本鎖の抗体のほかに,H鎖2本だけという単純な構造の抗体が認められたのである。
著者
Begun David R.
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.90-102, 2003-11

現在では,類人猿の生息地域は限られており,種の数も個体数も少ない。しかし,中新世(2200万年?550万年前)の地球には100種もの類人猿が暮らしていた。
著者
中島 林彦
出版者
日経サイエンス ; 1990-
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.32-41, 2015-04

原子力発電所の再稼働をめぐって,巨大噴火のリスクをどう評価するかが議論になっている。日本では1万年に1回の頻度で,国土のかなりの部分を火山灰で覆うほどの巨大噴火が起きている。
著者
茂木 健一郎 多田 多恵子
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.9, pp.82-91, 2010-09

カタバミ,ツタ,クスノキ,アジサイ……道端や公園でよく見るおなじみの植物に,こんなに面白い一面があったとは! 今号の対談では,一般向けの植物観察会や著書でもおなじみの植物生態学者,多田多恵子さんと,聞き手の茂木健一郎さんが,東京・文京区の東京大学から小石川植物園までお散歩。道端や庭先にある木々や草花について,多田さんに解説して頂いた。
著者
Wasser Samuel K. Clark Bill Laurie Cathy
出版者
日経サイエンス
雑誌
日経サイエンス (ISSN:0917009X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.44-53, 2010-04
被引用文献数
1

アフリカで,象牙目的のゾウの密猟が後を絶たない。象牙の価格はここ15年で急騰し,最近の中国当局の発表では,小売り価格にして1kg当たり6500ドルに達した。