著者
佐藤 毅 安井 一民 中川 軍夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, 1996-09-18

多重プログラミングにおける主メモリの管理方式は、大別して実記億方式と仮想記億方式に分けられる。いずれにおいてもシステム動作に伴う主メモリの未使用領域発生がメモリ利用効率を低下させる。そのための改善策として、可変区画割当てにおける外部フラグメテーションの解消にコンパクション(compaction)やシステム資源の利用効率改善のためのスワッピング(swapping)などが適時実行される。ここでは実記憶方式をもつ主メモリ管理システムにおいて、システム資源の効率的利用の視点からコンパクションとスワッピングの2つの機能を組み合わせた新しいメモリ管理モデルを確率モデルとして定式化し、主メモリのコンパクション(ガベジコレクション:以下GC)間隔について議論する。