著者
林 映里 中村 明史
出版者
日本建築仕上学会
雑誌
日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.27, 2004

ステンドグラスは、不純物の多く入ったガラスが色ムラや変形があることにより、深みのある素晴らしい色調を表す。明治政府は、ステンドグラスの製造を日本で普及させるために専門官を欧州に留学させ、これを持ち帰り普及につとめた。そしてステンドグラスの製造や色彩構成、ガラスの割り付けの方法などが伝授された。ステンドグラスは耐久性が高く、ゴシック建築では、教会の高窓から差し込む光によって様々な美しい姿を演出する。ノートルダム大聖堂はその代表といえる。本調査は、日本にステンドグラスの技術が欧州から導入されてから、現在に至るまでに、どのような変遷をとげたのか、また、関東地区における代表的な建築に使用されたステンドグラスについて色彩調査を行った結果を報告する。