著者
平井 潤子 坪田 義一 田村 雅紀 金巻 とも子 浅見 樹里
出版者
日本建築仕上学会
雑誌
日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

日本国内で近27年に発生した大規模自然災害は噴火災害が4回,地震災害は7回に上り,住民の避難や飼育動物の保護が行われた。しかし現状では,避難所施設内での公衆衛生や非飼育者の精神衛生を踏まえ,動物の受け入れ行われないケースもあり,人の居住スペースと動物の飼育スペースの分離配置や動線を交えないルール作りなど,災害時におけるペット共棲環境向上のためのシステムの構築が求められている。本研究においては,災害時におけるペット共棲住環境のQOL改善を目的に,避難所・被災動物保護施設,および関連団体への実地調査と関連文献の調査を行い,災害ごとの被災動物保護施設の設置状況を調査した。これらに基づき被災動物保護施設の段階的改善の基礎的検討を行う。
著者
堀居 令奈 今本 啓一 兼松 学 萩原 伸治 中島 史郎 吉野 利幸 野口 貴文
出版者
日本建築仕上学会
雑誌
日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

本研究は,窯業系サイディング住宅外装材の維持管理手法を確立することを目的としたものである。外装材は気温変化,風雨や紫外線など直接的に受ける部材であるが,この外装材の維持管理手法として確立されたものはない。実環境下における挙動を把握し,将来的な劣化予測とモニタリング手法からなる維持管理手法を確立する上で,特に外装材の弱点となる目地の挙動に着目し,温度ムーブメントの低減率等について検討した。
著者
荒井 佑 福田 隆 岡村 邦博
出版者
日本建築仕上学会
雑誌
日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.29, 2003

近年増えだしている橋上駅という形態において、1つの例としてJR国分寺駅を挙げる。国分寺駅というのは大変混雑する駅であり、そういった中でも現在国分寺駅で雨天時に床が大変滑りやすくなっており、原因として考えられるのは、床に使用されている素材、テラゾである。また、国分寺駅では、構内を自転車が通る事が出来るようになっており、更に駅における事故の危険性を高めている。これに対し、どのような形で駅における歩行者の安全性を得る事が可能かという対策を研究し、また、自らの考えを提示し、橋上駅という形態のあるべき姿、高い安全性を持つための意味を提案していくための研究及び調査。
著者
大澤 悟
出版者
日本建築仕上学会
雑誌
日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.49, 2005

国際化、海外資材の有効活用等の背景を受けて実施したふっ素樹脂塗装アルミニウムパネルの海外調達(マレーシア、シンガポール共和国、台湾)において、熱可塑形ふっ素樹脂塗装の品質特性として硬度・付着性・耐溶剤性等の基本物性、耐湿性(湿潤試験:5,000時間)・耐食性(塩水噴霧試験:5,000時間)・耐候性(サンシャインウェザーメータ:10,000時間)の促進試験、および屋外暴露試験(千葉・沖縄:7年間)を実施した。その結果、試験対象とした海外調達品である外装アルミ用熱可塑形ふっ素樹脂塗装は、日本製品と同等の品質特性を保有しているものと判断された。
著者
清水 市郎 志村 重顕 松原 知子 松川 忠文 相馬 正美
出版者
日本建築仕上学会
雑誌
日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.63, 2007

都市再生機構(旧住宅都市整備公団)では、昭和52年度から屋根外断熱工法として、スラブ上に防水層を施工、その上に断熱材を施工し、保護コンクリ-トで押える「アップサイドダウン工法(USD工法 )」を採用してきた。本論文では、経年25年までに於ける、アスファルト防水層について、(財)国土開発技術センタ-「建築防水の耐久性向上技術」の診断方法に従って、防水層物性、基材物性、及びアスファルト物性についての調査分析を行い、USD工法の特徴について検討を行った
著者
林 映里 中村 明史
出版者
日本建築仕上学会
雑誌
日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.27, 2004

ステンドグラスは、不純物の多く入ったガラスが色ムラや変形があることにより、深みのある素晴らしい色調を表す。明治政府は、ステンドグラスの製造を日本で普及させるために専門官を欧州に留学させ、これを持ち帰り普及につとめた。そしてステンドグラスの製造や色彩構成、ガラスの割り付けの方法などが伝授された。ステンドグラスは耐久性が高く、ゴシック建築では、教会の高窓から差し込む光によって様々な美しい姿を演出する。ノートルダム大聖堂はその代表といえる。本調査は、日本にステンドグラスの技術が欧州から導入されてから、現在に至るまでに、どのような変遷をとげたのか、また、関東地区における代表的な建築に使用されたステンドグラスについて色彩調査を行った結果を報告する。
著者
田村 雅紀 熊谷 早織 後藤 治 山本 博一
出版者
日本建築仕上学会
雑誌
日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

伝統的茅葺屋根建築は部材・材料の更新周期が短く,物理的な寿命も減少しており,これを保全するためには屋根の長期耐用化が求められている。しかし、材の種類と材の難燃性を区別した耐久性に関わる十分に検討はされていない。本研究では,茅葺屋根に着目し,長期的な耐用性を向上させる基礎的要因となる茅(すすき,ヨシ)に対し,ホウ酸―ケイ酸ナトリウム処理により難燃化しその特性を評価した。結果,茅材の種類,難燃化処理方法および効果の基本的な考え方が整理され,長期的に茅を保持するための有効な対策を示すことができた。