著者
平井 和彦 中澤 亮二 亀崎 悠
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第33回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.287, 2022 (Released:2022-11-30)

太陽光発電は再生可能エネルギーとして導入が拡大しており、破損した太陽光パネルも含めて、使用後のリサイクル方法の確立が課題となっている。太陽電池の1種である化合物系太陽電池パネルは、重量の80%以上をガラスが占めるため、有価物である光吸収層(CIGS層)の分離・回収とともに、パネルガラスのリサイクルが重要な課題となる。本研究では、化合物系太陽電池パネルのリサイクルを目的として、バレル研磨を利用した光吸収層の分離・回収およびパネルガラスの発泡化について検討した。バレル研磨を利用し、適切な条件(研磨材の種類、大きさ等)で処理することで、比較的短時間で光吸収層を分離・回収することができた。またパネルガラス(カバーガラスおよび基板ガラス)について、それぞれの物性に合わせ、発泡剤の種類、処理温度等を変えることで、適切な発泡条件を見出すことができた。
著者
平井 和彦 中澤 亮二 亀崎 悠
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第30回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.195, 2019 (Released:2019-11-20)

化合物系(CIS系)太陽電池は現在主流である結晶系太陽電池に比べて、省資源かつ低コストで生産が可能であり、性能の向上に伴い、シェアの増加が見込まれている。普及に伴い、廃棄されたパネルからの有価物の回収等のリサイクルの需要も高まると推測される。化合物系(CIS系)太陽電池パネルのリサイクル方法として、高濃度の酸や強塩基を使用した方法などが提案されているが、取り扱いの難しい高濃度溶液でなければ短時間での処理は難しいといった課題がある。本研究では破損して廃棄された化合物系(CIS系)太陽電池パネルのリサイクルの効率化を目的として、弱酸によるZn層の湿式処理に超音波を利用した効率的なパネルの剥離方法について検討した。化合物系(CIS系)太陽電池パネルのリサイクル方法の一つとして、弱酸によるZn層の湿式処理に超音波を利用することで、浸漬や振とうに比べると処理時間を著しく短縮できることが分かった。