- 著者
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土手 裕
関戸 知雄
原田 秀樹
- 出版者
- 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
- 雑誌
- 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第33回廃棄物資源循環学会研究発表会
- 巻号頁・発行日
- pp.201, 2022 (Released:2022-11-30)
太陽光パネルから分離されたカバーガラスおよび資源回収残渣の混合物をコンクリート用骨材として利用した場合の環境安全性評価を目的として、溶出試験および含有量試験を行った。エッチングと湿式分離を比べると湿式分離の方がPbの基準値超過の程度が小さいため、エッチングよりも湿式分離の方が優れていると言えた。 廃パネル骨材の原料となる湿式分離残渣のPb含有量が基準値を1.5倍超過した。しかし、廃パネル骨材のPb含有量は、カバーガラスと湿式分離残渣の混合による希釈効果により含有量基準を満足した。廃パネル骨材のPb以外の有害物質含有量も基準を満足した。 廃パネル骨材が含有量基準・溶出量基準を満足したことにより、廃パネル骨材を用いて作成された利用模擬試料も両方の基準を満足した。よって、廃パネルをコンクリート用骨材として用いた場合、骨材、利用模擬試料どちらで評価しても環境安全上再利用が可能であると言えた。