著者
中西 昭雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.935-940, 2007-07-01

写真はカメラにフィルムを装填して撮るという時代が長く続いたが,ディジタル化の風が吹いてきたと思ったら,あっという間にディジタルスチルカメラがカメラシェアの大半をとるようになってしまった.ディジタルスチルカメラは確かに便利だが,その特性上苦手とする対象もある.天体をはじめとする微弱光の撮影は,露出時間が数十秒から数十分と長くかかるため,撮像センサの暗電流が露出時間を制限してしまうためである.しかし撮像センサやノイズ除去技術の向上により,この欠点が克服されてきている.