著者
中道 仁美 大友 由紀子 柏尾 珠紀
出版者
愛媛大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

林業女性の研究は日本と欧州の代表的林業国(オーストリア、スウェーデン、ドイツ)の調査から、まだほとんど進んでおらず、林業女性の活動も緒に就いたばかりである。日本は他国に比べて林業女性支援が公的に行われ、林業女子会の活動のように、異業種との交流や若い女性の活動などの見られるのが特徴的である。女性の自立的活動では、欧州では女性の林業経営者が見られ、ドイツやオーストリアでは、相続により林業経営をしているものが多かったのに対し、スウェーデンでは、狩猟を目的とした林業経営、林地の購入などが特徴的であった。女性の林業労働者は内外ともに非常に少なく、機械化が進んでも、重労働であることが一因である。
著者
中道 仁美
出版者
愛媛大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

過疎地の地域再生については、活動を起こす・継続する基盤として、住民の意思疎通を図る集会が重視されねばならない。高齢化が進行した限界集落では、集会も開催できず、活性化への取り組みも頓挫する。高齢化した農業の補助労働としての外国人研修生は、今や欠かせないものとなりつつある。外国人研修生の母国での農業教育も重要であり、特に帰国後の研修生支援とともに、彼の地の農業者支援体制の構築が求められる。過疎地では女性起業に期待されているが、女性の起業への住民の理解は十分ではなく、それゆえ、女性起業が十分育成されないなどの課題が残る。